道真公が天拝山に登って無実を訴えるため
身を清めたとされる紫藤(しとう)の瀧は
今もなお見ることができます。
武蔵寺の山門から左に入ったところです。
注連縄が張られた高さ2メートル余りの滝。
道真公が百余日この滝に打たれて
身を清めたという伝説が残っています。
滝の左にある石は禊の際、
道真公が脱いだ衣を掛けたという衣掛の岩。
滝の右には古石塔があり、
台石には漢詩が彫られています。
「天判峯頭仰彼蒼(てんぱんほうとうひそうをあおぐ)
願心成満放威光(がんしんじょうまんいこうをはなつ)
御衣薫石変成塔(ぎょいくんせきへんじてそうとなる)
五百年来流水香(ごひゃくねんらいりゅうすいかおる)
正平二十年(1365)二月二十五日
願主 大僧都信聡 謹題」。
信聡(しんそう)は太宰府天満宮ゆかりの僧侶だったということです。